2012年 02月21日(Tue) [長年日記]
_ [TCG]TCGの勝敗と上達
メモ書き。自戒を込めて。
TCGの大会やフリープレイ等で負けたとする。その時に何故負けたのか、何が悪かったのかを正しく把握しないといつまで経っても強くなれない。
- デッキの完成度が低い
- その環境で有力と思われる幾つかのデッキと戦って、勝率が5割を切るようなら、そのデッキ自体が悪いのかもしれない。果たして事前の思惑通りに作用しないカードは無いだろうか? コンセプトは守られているか?
- 対処法は採用カードを変更してデッキの完成度を上げるか、デッキ自体を変える(コンセプトの変更)事である。
- デッキの相性が悪い
- じゃんけんみたいなもので、有力なデッキ同士にも相性というものが存在する。またメタゲームと言って、環境に合わせてデッキを選択したり、採用カードの一部にメタカードと呼ばれる対策カードを入れることもある。相手が自分のデッキに対し対策しているのに、こちらが相手のデッキの対策を考えていないのであれば、勝率は大幅に下がる。
- デッキの完成度が低いのか相性が悪いのかは良く見極める必要がある。また、基本的に相性が悪くても、メタカードを採用する事で有利不利をひっくり返せる事もある。
- 上級者はこの点を特に重視する。デッキパワーが低くても環境に上手く合致していればトーナメントに勝つことは出来る。大会参加前のデッキ選択の時点で5割以上、勝負は決まっているのだ。
- とにかく流行を把握することが大事。情報収集能力が問われる。
- プレイングが悪い
- 明らかなプレイミスはもちろんの事、数ターン前の選択が目に見えない(見えづらい)形で勝負の趨勢を左右している事がある。
- ノーミスで負ける事はまずありえない。というより勝った時にさえ小さなミスを犯している事は多い。常にプレイミスを疑い、検証すること。プレイングが上手くなるには、とにかく経験を積む事と一戦毎の細かな反省しか方法がない。
- フリープレイならお互いのデッキを交換して戦うという手法をオススメする。デッキを交換してもプレーヤーの勝率が大きく動かないならば、デッキの完成度や相性では無く、プレイング能力の差が大きな要因だと判る。
- デッキが同じで、メタカード等に差異が無ければ、プレイングと運のみが勝敗を分ける要素であることは自明。流行のデッキを使う時は特に、同デッキ戦の経験値が重要になってくる。
- あと誤解されがちだが、プレイングは考えれば良いというものではない。将棋等で言われる大局観も重要である。即ち考える必要のない部分に思考を割かない事も思考する事と同じくらい大事なのだ。
- 運が悪い
- TCGにはもちろん運の要素があるので、運が勝敗を大きく左右する事はある。トーナメントに勝つにはデッキもプレイングも重要だが、運もまた重要であることは疑いない。
- ただし勝敗を運のせいにする事は上達に結びつかない。実際運だけが勝ち負けを分ける要素だった場合もあるだろうが、そうでない場合の方が圧倒的に多い。
- デッキの完成度を疑え。あのカードを引かなかったのは本当に運なのか? デッキに入れる枚数やサーチ手段、使い回しの手段で工夫できる点は無かったか?
- デッキの相性を疑え。そのデッキ選択は本当に合っていたのか? 仮想敵との遭遇率は想定範囲内だろうか? 当たらないと切り捨てたデッキは本当に切り捨てて良い勢力分布だっただろうか? 対策カードを適切に採用していただろうか?
- プレイングを疑え。本当に判断ミスは無かったか? 相手の手札、デッキに入っているカードを高精度で把握できるサインを見逃してはいなかったか?
- 運のせいにするのは心の平安を保つのには有効だろうが、上達の助けにはならない。上達の道は時には苦しいが、それを乗り越えた末の勝利は以前とは比べ物にならない喜びをもたらす。