2010年 11月04日(Thu) [長年日記]
_ [たんとくおーれ][たんとくおーれ攻略][ボードゲーム]オフィリア・グレイル
まず実際にあったたんとくおーれ4人プレイ時での話から。
プレーヤーA→B→C(私)→Dの順で手番が回る状況で、まずA,B,Cがオフィリア・グレイル*1を雇用した。次にDはオフィリアを雇用せず、それを受けてA,Bが2枚目のオフィリアを雇用した。
ここでCである私の手番となったわけだが、私は2枚目のオフィリアを雇用する事が出来なかった。はあとが足りなかったという話ではなく、あまりにリスクが高かったからだ。
オフィリア・グレイルは2枚以上雇用している場合、雇用枚数が偶数なら1枚につき-2VP、奇数なら1枚につき+2VPとなるカードだ。従って複数枚雇用する場合は3枚を目指す必要がある。
しかしながらオフィリアの枚数は全部で8枚しかない。そしてこの時点で私が雇用すると残り2枚となってしまう。Dが雇用しなくてもA,Bは確定で雇用しようとする筈。もちろん毎ターン6コスト分のはあとを確保できるとは限らないので、A,Bのどちらかが雇用できない可能性に賭けるという選択肢もあるのだが……。
ここでDの立場で考えてみる。Dとしては他の3人がオフィリアを2枚ずつ雇用し、残り2枚となったらこう考えるだろう。「ここで残り1枚にしてしまえば2人が-4VPとなり自分が有利になる」と。
つまり私がオフィリアを雇用したら、Dもオフィリアに手を出してくるのだ。つまりA,B,Dの3人のうち2人がはぁと6に届かないと判断出来ない限り、2枚目のオフィリアを雇用する選択肢は無いという結論になる。
実はオフィリアの雇用合戦は、2枚雇用した上位2人がそのまま3枚目を雇用するパターンが非常に多いのだ。誰かが6VPを得ている状況で-4VPを得てしまうのは流石にハンデとして大きすぎるからだ。従って、オフィリア雇用合戦においては誰より早く2枚雇用する事が非常に重要である事を覚えておこう。
ちなみに上記の状況だが、さらに考察を進めていくと次のようになる。
- A:3枚
- B:3枚
- C:1枚
- D:0枚
するとどうだろう? Dだけがオフィリアの山札を0枚にする権利を手に入れた事になったのだ。AやBは最後のオフィリアを雇用すると+6VPから-8VPに転落してしまうため、オフィリアの雇用が事実上不可能だし、Cにしても0VPから-4VPになるという違いはあるが、やはり雇用は難しい。
自分だけが山札を0枚にする権利を手に入れたという事は、自分だけがゲーム終了させる手段を一つ手に入れたという事と同等だ。もちろん6VPの差を埋めるのはなかなか大変だが、雇用合戦に乗り遅れた場合はこの事を武器の一つとして戦っていくと良いだろう。
*1 VP:? 【ドロー+1】【はあと+1】【ご奉仕+1】【雇用+1】 -ゲーム終了時- あなたが雇用している『オフィリア』が2枚以上であり、かつその枚数が奇数であるなら、追加で2VPを得る。偶数であるなら-2VPを得る。