2009年 10月29日(Thu) [長年日記]
_ [長文ネタ]空目八目(意味は無い)
最近ツイッターを再開したのだが、そこで「ペプシあずきをペプシあずさと空目した」と書いたら、sorametterというbotに捕捉された。どうやらこのbot、〜を〜に空目したと書いたつぶやきを自動的に収集するようで、見に行ってみると毎日いろいろな空目が投稿されている様子が伺える。
ところでこの空目という単語、てっきり誰かの造語だと思っていたのだが、きちんと辞書に載っている由緒正しい(?)言葉だったようだ。
- 空目
- (1) 見えないのに見たように思うこと。
- (2) 見て見ないふりをすること。
とはいえ現在ネットで良く使われている見間違いの意味は無い。というかそもそも似たように使われる空耳にも本来聞き間違いという意味は無いのだが。一般に聞き間違いの意味で浸透したのはタモリ倶楽部の空耳アワーのせいのような気がする。
空目、空耳があるのなら、空鼻や空口(空舌)等があっても良いような気がするのだが、残念ながら無いようだ。ちなみに空色というのは本来色が無いはずの空が青く感じられる事から付けられた名前だったりする。なんていうのは口からでまかせなので信じないように。
他にも空手とか空豆とかいろいろでっち上げようと思って調べていたら、空腹と単語が見つかった。いやそれは「くうふく」だろうと思ったら大間違い。「そらばら」といって空耳の仲間(?)だったのだ。
- 空腹
- (1) 腹痛のふりをすること。
- (2) 切腹するように見せかけること。
- (3) 腹を立てたふりをすること。
「くうふくでお腹を押さえる」というのと「そらばらでお腹を押さえる」では全く意味が変わってくるような。
ところで冒頭の空目なのだが、小豆婆もあずきババァと書かれると、あずさババァと空目する上に全く違和感を覚えないのだが、これ以上書くとあずさファンの人に刺されて空腹で済まなくなるので止めておこう。