2004年 08月05日(Thu) JavaのGUIの歴史と現状(番外編) [長年日記]
_ あまりの忙しさにちょっと忘れていました(^^;
_ というわけで今回は番外編としてGCJの話を。何で番外編かというとGUIの話じゃないから。でもSWTや次回予定のSwingWTと結構関係するので少し解説しておこうかな、と。
_ GCJとはGNU Compiler for Javaの略で、Javaソースファイル*1からネイティブの実行ファイルを生成するフリーのAOT(Ahead Of Time)コンパイラです。基本的にLinuxのツールなのですがWindowsでもCygwin版とMingw版が存在するようです。
*1 クラスファイルでもOK
_ とにかくJavaで作ってみたけど実行速度が遅い〜*1とか、Javaをインストールしていない環境で動かしたいとかって時に有効かもしれません。
*1 でも今のJavaってHotSpotとかで結構速いからなぁ…。むしろ起動時間が速いとかの方がメリットなのかもしれない
_ で、何故これがGUIと関係するかというと、現在のところGCJはJavaの標準GUIライブラリであるAWTやSwingにほとんど対応していないのです。
_ え〜それじゃあGCJでGUIプログラムはつくれないの? といえばそんな事も無く。SWTを使えばGCJでもGUIプログラムが作れちゃったりするのでご安心を。
_ とまあ、そんなわけでGCJ+SWTでネイティブなGUIプログラムも作れますよ〜ってのが今回の話。簡単なツールをちょっと作りたいなって時に結構便利かもしれません。
_ 次回はSwingWTの話。